日本人同士なら、婚姻届にサインして、2名の証人を付けて役所に出せば、数分で完了する。
しかし、国際結婚は、それぞれ国のルールが違うから、とても難しい。
この説明を何度も読んで全体の流れを理解して欲しい。
ベトナムで結婚してから、日本に提出する「ベトナム式」と日本が先の「日本式」が有る。
ベトナムは、社会主義だから、役所が傲慢で何をされるかわからない。
「ベトナム式」で、何度もやり直しさせられて、ひどい目にあったとよく聞く。
「誰でも平等に扱われるから、日本が好き。」と彼女がよく言う。
ベトナムの役所に特別なコネが無ければ、日本で先に出す「日本式」をお勧めする。
社会主義を甘く見てはいけない。
権力を持てば人は、傲慢になり堕落する。
日本が民主主義で良かった。
日本の役所は、海外に比べると親切だと痛感する。
ここでは、 「日本式」で手続きした経験から説明したい。
もちろん、彼女の日本での在留資格(ビザ)を申請する事がメインになる。
なお、この場合も、奥さんを短期で来日させる必要は無い。
特別な事情が無ければ、プロ(行政書士)に頼まなくとも完結出来る。
A、日本での結婚の成立
日本人同士の場合、それぞれの戸籍と婚姻届を提出する。
*独身証明書はベトナム大使館でも取れるが、手続きが大変。(欄外に質問者のコメント有り)ベトナム本国で取る事をオススメする。
彼女(ベトナム人)の実家近くの役所に行って、独身証明書(婚姻要件具備証明書ともいう。結婚予定の男性の名前が記載されている)と戸籍(出生証明書)をもらう。
男性(日本人)のパスポートの写しを彼女に渡して、取ってもらって日本に送ってもらおう。
出来れば、同時に日本語訳したものに認証してもらう。(役所の公印を押してもらう。)
※独身証明の日本語訳の認証は必須でない役所が多い。その場合、貴方が日本語訳して自分の印を押しても良い。
なお、在日ベトナム大使館(大阪)で入手する時は以前、必要だった健康診断書が必要(19年2月現在)。
独身証明書は、ベトナムで取った方が楽そうだ。(コメント欄参照)
日本のベトナム大使館で取るなら、福岡>東京>大阪の順だろう。
なお、私は彼女の戸籍台帳(手帳の様なもの)と私のパスポートのコピー、彼女の身分証明書を持って、実家の近くの役所に取りに行った。
※「独身証明書を取りに行こう!」と言って、バイクで二人乗りして取りに行った。楽しかった。
サインをする責任者が行方不明で少し時間が掛かったが安く簡単に取れた。
(必要書類)
・日本の婚姻届(奥さんのサインとベトナム人の証人1人のサインを貰う。)
*ベトナム人奥さんに1名分は証人をもらった方が良い。偽装結婚の確認になる。
・(日本人)パスポートのコピー(独身証明に結婚予定者が記載される。)
2.婚姻届出を日本に提出する。
自分の戸籍(日本人)とベトナムの独身証明書(ベトナム人=彼女)と日本の婚姻届け(証人2人)を住民票のある役所に提出する。
すぐに受け付けてくれる。婚姻届出受理証明書も、発行してもらう。
おめでとう!
日本ではもう、夫婦だ。
B、ベトナムでの結婚成立
日本の婚姻届出受理証明書と彼女の出生証明書をベトナム大使館(東京、大阪、福岡)に提出して、婚姻証明書をもらう。ベトナム語と日本語訳の2種類婚姻証明書を貰う。
地域によって、料金や難易度が異なる。これが不思議なところだ。
*難易度とは、大使館は、在日ベトナム人の為に有るから、まだ日本に来ていないベトナム人の書類は、受け付ける事は出来ないと拒否される可能性がある。
私は、東京に住んでいるが、一番優しいと言われている福岡に出した。
なお、大阪のベトナム大使館は嫌がらせを受ける上、料金も高い様だ。
ベトナム人でも、高額の手数料を要求されたり「ルールが変わった。」と言われて、受付してもらえない場合があるという。
怒らずに手数料(裏金)を払った方が良いかもしれない。
婚姻届出受理証明書(日本語訳のもの)
C、在留資格認定証明書を取る。
1.入国管理局に必要書類を提出する
Bで入手した日本語訳のベトナム婚姻証明書とHPで入手した申請書に写真や理由書、戸籍、所得証明を付ける。
(ネットでは写真をいっぱい出すと書いてあるが)写真をたくさん提出するより、Lineのやり取りをパソコンで取り込んで、プリントアウトした方が信憑性がある。
ベトナム婚姻証明書は、ベトナムでも婚姻届がなされた事を確認する為のもの。
偽装結婚が多いから、偽装結婚でない理由を中心に書く。(恐ろしい事に50%以上が偽装結婚だと聞く。審査が厳しいのは、日本人を守る為だからしょうがない。)
このあたりが、行政書士に頼むノウハウだと思う。違法滞在の履歴が有れば、プロに頼んだ方が良いかもしれない。
もし、彼女に違法滞在の履歴が有れば、隠さずその経緯や理由、今後は(違法滞在が)絶対に無い根拠なんかも、書く。
認められたら、「在留資格認定証明書」が送られてくる。時期によるが、3ヶ月程度かかると思った方が良い。
私は、在留資格認定証明書を取るまでの3ヶ月間に毎月ベトナム(3回)に行った。
婚約式をしたり、ダラットに遊びに行ったり、バンコク、ハノイに行ったり、親戚への挨拶を組み合わせながら、彼女との思い出づくりをした。
本当に楽しい旅行になった。
D、日本のビザを取る。
ハノイ又は、ホーチミンにある日本大使館で彼女のパスポートと在留資格認定証明書を付けてビザをもらう。
大まかに言ってダナンより北がハノイ、南はホーチミンの日本大使館に出す。
必要書類
1.パスポート
2.ビザ申請書
3.写真(4.5×4.5)
4.在留資格認定証明書
5.入籍済みの戸籍謄本
*日本大使館のHPに担当地域が書いてある。
納得出来ないが、発行に1週間程度かかるから、大使館に2度行く必要がある。
*私の場合、提出は一緒に行ったが、受け取りは彼女一人で行った。
E、日本の在留カードをもらう。
日本の入国する時にパスポートを見せるとその場ですぐに発行してもらえる。
私は、台湾で彼女と待ち合わせして、一緒に日本に入国した。
JALやベトナム航空では、片道キップは正規料金になるから、割高になる。
LCCなら、割安で片道キップが入手出来る。
彼女に乗継のチケットを渡すのもセコイから、台北桃園空港で、待ち合わせして、新婚旅行を楽しんだ訳だ。
ベトナムに迎えに行くより、大いに盛り上がった。
二人でチケット代5万円ぐらい。宿泊費を入れても安い。
台湾101の展望台は高いから、85階の高級イタリアンレストランでお得なランチタイム。
こっちの方が絶対にいい。
大好きなちびまる子ちゃんに大はしゃぎ。
D.スケジュール感
結婚する時に必要な項目をよく整理した方が良い。
在留資格認定証明書に3ヶ月掛かるから、全体では少なくとも4〜5ヶ月掛かる。月に一度訪問しても、5回ぐらい訪問する事になる。いろんなイベントを入れて楽しんだら良いと思う。
私は、以下のスケジュールの他、ダラット、バンコク、ハノイで彼女と短期旅行した。
・婚約式
ベトナム人はパーティが大好きだ。彼女の自宅で行う事が多い。私は、ゆかたを作って、衣装にした。
だいたい、20万円位掛かる。
・結婚(婚約)写真
近くの写真屋で撮る。貸衣装込み3-4万円位。
・親戚への挨拶
最後に
若くて可愛いベトナム人女性から、結婚OKをもらうと舞い上がる事が多い。
結婚の手続の前にもう1度、国際結婚のリスクについて確認する事をオススメする。
なお、不明な点が有れば、コメント下さい。極力、お答えします。