4月22日の北朝鮮で発生した観光バス事故で責任者が4人処刑された。
耳を疑った方も多いと思う。
私もびっくりした。
北朝鮮なら、敵国の日本を拉致するくらい当たり前の話。
このニュースついて考察したい。
1.事故の概要
バス会社の金剛開発総会社(KKG)は、北朝鮮有数の有力企業。(南北友好の象徴的な多国籍企業)
4月22日に事故により、中国人32人、乗務員4人が死亡。
北朝鮮の金正恩、朝鮮労働党委員長は事故翌日の午前6時、平壌の中国大使館を訪問し、25日には平壌駅に出向き中国人らの遺体を載せた搬送専用列車を見送るなど、最高水準の礼を尽くしていたという
事故の責任でKKGのファン・ヨンシク総社長とKKG政治局長ら4人が銃殺された。
(韓国・東亜日報)
2.法治国家では無い
大事故だし、米朝会談の前だから、神経質になるのは分かる。
しかし、4人銃殺は普通では無い。
法律では無く、金正恩の指示が働いた可能性が高い。
大会社のトップや幹部が管理責任で銃殺なら、事故が起こる業種(バス会社)の社長になるのも大変だ。
毎年、処刑されないといけない。
3.政治局員が恨まれて国民が銃殺を望む?
普通に考えると、バス会社だから、一定程度事故は起こる。
全て、社長の責任にするのは無理がある。
なぜ、4人も銃殺されているのか?
一つに金正恩は、多くの人を銃殺にしていて、彼にとって命はとても軽い事。
つまり、北朝鮮の人達にとって、死は身近に在るもの。
もう一つに、多くの国民に政治局員が恨まれていて、厳罰を望んだ。
見せしめの意味もあるのだろう。
4.イジメの心が社会主義を生む
北朝鮮は特別な国だが、日本も社会主義を目指した時期が有った。
昭和50年代、各地で共産化の学生運動が起きた。
「社会主義になれば、みんな幸せになる」とのスローガンと少数の既得権益者(=資本家)に対する嫉妬心が結びついて、大きな運動になった。
国民に嫉妬心&イジメの心が強い国は、革命に成功した。
社会主義になると資本家は財産を没収され、地方の農村で強制労働させられる。
中国の文化大革命では、金持ち・学者・旧指導者約2,000万人が虐殺された。
共産主義を目指したカンボジアでも国民の1/4が惨殺されたと言われている。(クメール・ルージュ)
韓国で大統領経験者が、常に投獄されたり、自殺するのは、基本的には人間がイジメの心を持つからだろう。
5.社会を変えるのは少しずつ
もし、北朝鮮に産まれたら、幸せになれるのはごく少数だし、運良く共産党員になっても、心の休まる時は無い。
日本が豊かで平和な国になったのは、多くの親が少しずつ良い社会にしたからだ。
少数の人をバッシング(=イジメ)するのでは無く、少しずつ良い社会にする為に努力するのが重要。
一部の人を不幸にして、幸せは築く事は出来ない。
幸せになれる社会を作る事が、多くの親の役目だと思う。