幸せとは何か?

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生命保険業界の闇(ブラック)

日本人は、世界で最も保険好きな国民と言われる。

地震や災害が多いから、将来を不安に思う遺伝子を持つ人が多い。

つまり、日本民族は不安に備える人が数万年かけて生き残って来た。

将来に備える生命保険の加入率は世界一だ。

私が就職活動をしていた30数年前は、「ザ・セイホ」と呼ばれて、圧倒的に存在感が有った。

私も、生命保険会社に就職活動したが、入社せずに本当に良かったと思う。

逆ザヤで往年の勢いが無くなっただけでなく、社会的意義に疑問を持つからだ。

 

ここでは、国内大手生保社の闇について考察したい。

なお、この考察は、私の個人の意見であり、日本生命やその他の生命保険会社を根拠なく誹謗中傷するつもりは無い。

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日本生命のHPより

1.営業優先の文化

日本の最初の生保会社は、明治生命だ。

昔は明治生命の方が大きかった。

日本生命が大きくなったのは、代理店販売から、女性の営業職員を大量に採用して、営業レディの直接販売に切り替えた事にある。

弘世現が日本生命の5代目社長となって、営業レディを始めた。

内規である任期を無視して、35年間君臨した。(息子をニッセイに入れ役員にし、娘をサントリーの鳥井家や皇族に嫁がせた。そして、日本生命を日本一の生保会社にした。それだけで無く、退任後も親族の所有するゆかりの土地に弘世現記念館を作り、相場にかけ離れた高い地代を払い続けていたと千代田区二番町の地主から聞いた事がある)

 

内部セクションと営業部隊は別会社の様に別採用され、人事も全く別になっている。

営業部隊を持つ事、それ自体は問題ないが、成績を上げる事が優先して、行き過ぎた募集行為が横行している。

会社の体制が問題なのに例外的な話だと言い逃れする。

政治力や経済力を利用して、誠実でない(契約者の為にならない)募集行為が叩かれず、今も続いている。

 

2.募集ツールに配当表示

さすがに今はやっている会社は少ないだろう。

高度成長期は高物価、高金利時代が続いていた。

低成長時代になっても、過去の配当を表示し、これからも続く様な説明を長らく続けてきた。

高配当が約束されている様な錯覚を契約者に与え、営業成績につなげた訳だ。

当然、実際の満期時には、配当は少なかった。(ほとんどゼロ)

 

3.何度も解約させる。

この行為は、間違いなく騙す意図を持って行っているから、「詐欺」と言って良いと思う。

今でも契約の見直しが必要だと宣伝している。

なお、保険業法300条で

「保険契約者又は被保険者に対して、不利益となるべき事実を告げずに、既に成立している保険契約を消滅させて新たな保険契約の申込みをさせ、又は新たな保険契約の申込みをさせて既に成立している保険契約を消滅させる行為」は禁止されている。

私は法律違反にならない方がおかしいと思う。

 

生命保険の募集経費(=生保レディへの手数料)は、最初の2年間で処理され、短期間で解約したら、返戻金はほとんど無い。

何度も契約見直しで、保険契約を解約させて、手数料を何度も貰う。

契約切替を「転換」と呼んで、解約では無いと誤認させる。(「解約ではないんです。」というセールストークを使うが、解約金を新契約に充当出来る以外は解約と同じ。)

 

最初に契約する時は「貯金だ、満期で戻る。」と言って募集する。

数年後、「新しい特約が出た。」「補償を増額しよう。」と言ってやってくる。

新しい特約や増額補償分だけを契約(これだと儲からない)するのでは無く、最初の契約全てを解約(転換と呼んでいるが)させ、新たに新しい契約を契約させる。

保険料は変わらない。」というが、満期金額は大きく下がる。(これは説明しない。)

何度も契約見直ししている人は、営業レディの手数料を払う為に高い保険料を払う事になる。

「説明が違う。」と言って文句を言っても、その時の生保レディは退職していない。

保険業法300条違反を回避させる為に頻繁に保険の内容を微妙に変える。保険商品は変わっているから、契約者に不利益は無いと言い逃れに使う。(「かんぽ」は商品が変わらないのに乗り換えをさせた点が致命的だが、国内生保社の方が悪質だとも言える。)

全てが仕組まれていると感じてしまう。

 

4.貧困ビジネス

生活に困って営業レディを行う人が多い。

当然、営業レディの知人、友人も所得の低い人が多い。

所得の低い人の契約を何度も解約させるから、お金が貯まる事は無い。

つまり、負の連鎖になる。(低所得者層を食いものにする。)

 

5.嘘つきの犯罪者集団である事

私の家は貧しく、母は住友生命の生保レディだった。

ノルマが果たせず、(との説明を受け)2年少しで退職した。

しかし、年金履歴が漏れていたと連絡を受けて愕然とした。

退職した筈が、(住友生命の)社内的には退職後も約5年間在籍した事になっていた。

つまり、母は給料をその間もらっておらず、住友生命の所長の小遣い(*)になっていた訳だ。

*その営業所長は退職した職員に契約を付けて、給料は自分で貰う。

実は、この様な事は他の生保でもたくさんあると聞いた。(前職で担当していた明治生命でも、よく有ったと聞いた)

営業所長なら、自分のスーツを自分のお金で買う人は少ない(会社の交際費で買う)と元営業所長から聞いた事がある。

さすがに今は無くなったと思いたいが、モラルの無い業界である事は間違いない。

 

国内大手生保会社で生命保険に加入するのは、生保レディにとても優しい人か?バカ?のどちらかだ。

保険料が高い上に何度も解約させられて、骨までシャブられる。

十分、知っていた方が良い。